桔 | 梗紋 |
名門土岐を守る異色の水色家紋。
●桔梗紋(ききょうもん)・水色桔梗(みずいろぎきょう)
本能寺を十重二十重に取り囲む明知光秀の水色桔梗の紋・・・・。自分たちの最期を告げるこの桔梗を信長や近習たちは、 どんな気持ちで見つめたであろうか・・・。 桔梗は源頼光から発生した名門・清和源氏流土岐氏のシンボルである。 桔梗は文字に”更に吉”が入っていることで元来縁起のよい花とされている。心寂しい秋をささやかに飾ってくれる花でもある。 明智光秀の属する美濃土岐氏は、かつて嫡流源氏が使用する白旗に憚って水色一色の無地の旗や幕を用いていたそう。 この土岐氏が戦の折に、秋の野に咲く桔梗を兜にさして望んだ戦に勝利をおさめ、この花が勝利を導いてくれた事で家紋に 使用し始めたとも言われる。そして、いつしか桔梗は水色に染めぬかれ、他家にはない異色の家紋となった。 しかし、何より土岐という地名は、桔梗の古語「岡トトキ」の咲く場所であることに由来する事もあり、その桔梗の咲く地で発祥 した土岐氏がこの桔梗を家紋に用いることはごく自然といえる。ゆえに、美濃出身の人々にはこの家紋が多い。 桔梗は秋の七草の一つなので秋の花と思われがちだが、はや6 月下旬に咲き始める。旧暦では5月下旬。ということになるか。 ときは今 あめが下しる五月かな 光秀 本能寺が紅蓮の炎に包まれたとき、野には優しく美しい桔梗の花が開花し始めていた。 |
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■ 明智光秀の本能寺の変の事件にちなみ、この桔梗紋を謀反の象徴として桔梗紋を廃止した家も多かったらしい。 ■ でも、蛇の目紋以外にも同じ桔梗紋を持つ加藤清正は、その桔梗紋を堂々と使いつづけたという。 ■ 人柄を愛された明智光秀の木像は丹波地方でも密かに伝えられてきたが、その像に彫りこまれた桔梗紋は、 明智のそれとわからぬように塗りつぶされた例もある。 ■ 光秀の娘婿・明智左馬助光春の妾子が、近江国坂本城を逃れ土佐に落ち延び、代々その一族は居城をしのんで坂本 姓を名乗った。その十代目が坂本竜馬といい、彼も、桔梗にちなんだ家紋を使用した。 |