織田家家臣団新年会2007 

参加者:信長 信忠 蘭丸 長可 秀吉 家康 勝家 利家 光秀


蘭丸:「みなさま、あけましておめでとうございます。今年もやってまいりました、織田家家臣団新年会!!」

信長:「うむ、毎年やってると、だんだんと企画のネタが尽きてきて苦しいのぅ。」

蘭丸:「何をおっしゃってるんですか(汗)、ちゃんと今年も華やかな企画を企てましたよ!!今年は戦国武将らしい大企画ですよ!」

信長:「して、なんじゃ。」

蘭丸:「新年会参加者の家臣団のみなさん(蘭丸、長可、秀吉、家康、勝家、利家、光秀)の企画をリストアップしました!
    この中から、上様にお好みの企画をお選びいただくというものです!!全企画を順不同、匿名でご披露いたします!」


@ 「美女生け捕り黄金大作戦」:いかに自分の欲望に従い、いかに若い美女を自分の側室にするのか、その無理矢理度を競う企画。  

A 「野ぶただ、をプロデュース」:どう見てもダサダサでイケテない織田信忠様を、みんなでビューティーアップさせてクラスの人気者にする企画

B 「戦国味噌汁大会」:自分の領地の特産物でみそ汁を作って美味しさを競う企画。審査員、おまつ。

C 「戦国味噌大会」:馬に味噌を塗りたくって、誰が最も家臣に「なるほど味噌ですね。」と信じてもらえるかを競う企画。

D 「琵琶湖の野鳥あそび企画」:琵琶湖に生息する水鳥の個体数をみんなで一心不乱に数えて過ごす。

E 「風流人選手権」:家臣の中で誰が最も都の貴人マナーに精通して、素晴らしき知識人かを競う企画。

F 「上たま愛らぶ大作戦」:誰が一番上様を熱く愛しているのかを自慢する企画。

蘭丸:「いかがでしょうか?上様、何番の企画をご選択なさいますか?」

信長:「いや、アレだな。この企画リストを見るに……とりあえず長可、お前、腹切っとけ。」

長可:「えええっ!上様、私が何をしたとおっしゃるのですか?!!」

信忠:「正月早々、おぬしにかくもハートを傷つけられようとは。」

長可:「えええっ!信忠様まで何をおっしゃってるのですか?
    あなたの為に”野ぶただ、をプロデュース”企画を考えたのは他ならぬこの私ですのに、それがお判りにならないのですか?!」

蘭丸:「それが判ってるのでお怒りなのだと思いますが。」

信長:「して、蘭丸、そちも安土城の屋根から滑走しろ。」

蘭丸:「ええっ!!元旦のめでたき日に水鳥の個体数を納得のゆくまで数えあげたいと言うのが何でいけないんですか??!」

信長:「あれ?なんだ、なんだ。企画Fを企画した人はお蘭じゃないのか。」

蘭丸:「そんな恥ずかしいこと考えつきませんってば!!」

秀吉:「誰の企画でござるか?」

家康:「誰でござろうか…拙者は、かような過ぎたるは及ばざるがごとしな企画は致さぬでござるよ。」

利家:「拙者も、そんな男のジャラシーむきだし企画は御免こうむる。それより、ダシはイリコ派?コンブ派?」

光秀:「石ころの身の上だった拙者を拾ってくださった私ほど上様を思わぬ者はおらぬが、この企画、拙者ではござらぬ。」

勝家:「…………汗………………脂汗…………だ、だれだろうネ(汗)。汗汗脂汗………」

蘭丸:「で、上様、どの企画でまいりましょうか?」

利家:「ちなみに拙者、今日のためにわざわざ全国の特産味噌をかき集めて持ってまいりました!!」

家康:「それをまんべんなく馬に塗るでござる。」

長可:「でも、正月早々、鼻にツララを垂らしてバカみたいに琵琶湖で鳥を数えるのも面白いかもな。」

蘭丸:「ええっ!兄上だけは私の気持ちをわかってくださらないと思っていたのに!!」

光秀:「みなで鳥を数えて何を競うつもりなのか…。」

信忠:「…はぁ。父上、埒が明かぬので、どうか早々にお決めになってください。」

信長:「どうあっても、Gの戦国武将寝返らせ大作戦がよい。戦国らしい企画である。」

秀吉:「前ふり、長ッ!!」


蘭丸:「では、今年は戦国武将・寝返らせ大作戦!どんどんどん、パフパフ〜!!」

これは、敵を寝返らせるための、あなたのお得意の裏技を競う大会です。

ご注意:採用者の裏技は、実際の戦略に利用される場合があります。
       なお、採用者のアイディアの所有権は織田家に属します。


家康:「ネタ、用意してきていないでござるよ。とりあえず、松尾山に布陣した気の弱いバカに大砲を
    ぶちこんで威しで寝返らせる方法くらいしか思いつかぬでござる。」

利家:「なんだかいきなり痛いの、キターーッ!!(゜∀゜)」

蘭丸:「奇声をあげた利家殿、どうぞ裏技をご披露くださいませ。」

利家:「おふくろの味のみそ汁で敵を涙させ寝返らせる。」

蘭丸:「味噌を持ってきたついでにおっしゃってるだけでしょ。」

家康:「それをまんべんなく馬に塗るでござる。」

長可:「俺の裏技!はい、はーーーい!!(挙手)(゚□゚; )/」

蘭丸:「順番でございます。お次は光秀殿、お願いいたします。」

光秀:「長年、忠実に主君に仕えて無二の信頼を勝ち取った上で、主君が油断して小人数で出かけた時に寝こみを襲う。」

蘭丸:「いや…(汗)、それ、”寝返らせる方法”ではなくて”寝返る方法”ですから!では、気を取りなおして、お次は勝家殿!
    くれぐれも”敵を寝返らせる”裏技をお願いいたします。」

勝家:「敵が寝静まった頃、時間を見計らって夜中に拙者が起きてあげて、あお向けで寝ている敵の頭を両手で支えてそっと横向きの姿勢に
    変えてあげたり、身体ごと抱きかかえて回転させたりして、うつ伏せにしたり、あお向けにしたりしてあげたりするのでござる。
    敵が目を覚まさぬように、そっと、そぉっと…柔らかい赤ちゃんをだっこするみたい優しく動かすのがコツでごさる。」

蘭丸:「は、はい???すみません、勝家殿。私、今の話の意味がよく理解できませんでした…。」

勝家:「寝返らせる事自体よりも、誰にも気づかれぬように敵の寝室に忍びこむ事のほうが至極大変で、かつ危険な裏技でござる。」

蘭丸:「は…はぁ。何だかよくわかりませんが、とても命がけの裏技ですね。では、お次は秀吉殿。」

信長:「おい、進行早すぎ!」

信忠:「どの回答もコメントの入れようが無いので致し方無い気もします。もっと、ざっくばらんに意見を出させたほうがよいのでは?」

秀吉:「では、拙者の提案!!小豆の入った袋の両端を縛るという裏技!」

蘭丸:「それ、味方の寝返りを知らせる方法ですし!」

利家:「仲間をめちゃくちゃムチ打ちにして、味方同士が仲違いしたと敵の間者に思いこませ、仲間を裏切る設定で曹操軍にそいつを送りこむ!」

家康:「それをまんべんなく馬に塗るでござる。」

秀吉:「つーか、利家殿のそれ、寝返った”フリ”をする方法だし!!」

勝家:「つーか、思いっきり三国志ネタ。」

秀吉:「と、言いつつ、拙者、実は、面白い秘策を持っているのでござるよ〜♪
    寝返らせたい敵の字体をマネた偽の内通書状を持って商人に変装して敵国へおもむき、その敵の主君の城に偽書状を置いて
    ピンポンダッシュしてくるのでござる。さすればそれを読んだ敵の主従は仲違い♪殺されるか、さもなくば、寝返りましょう♪」

蘭丸:「あのぅ…うちの父親の武勇伝を微妙にパクらないでください。」

長可:「お前んとこのオヤジ、コスプレなんかしてたのか?」

利家:「では、お口直しに蘭丸殿も何か敵を寝返らせる裏技をご披露なされよ。」

蘭丸:「ええと…プレーヤーは忍者をたくさん雇って敵国に侵入させ「流言」コマンドを繰り返せば大名同士が仲間割れをします。
    さらにその後「武将引抜」コマンドを使えば、敵を寝返らせることができます。」

信長:「お前こそ何の話をしているカッ!!」

蘭丸:「敵を寝返らせる裏技ですけど。」

信長:「ああん!もう!どいつもこいつも!!!」

信忠:「いや、お待ちくだされ、父上。長可がまだ発言しておらぬようです。」

信長:「では、長可、しまいにそちの裏技を言ってみろ。」

長可:「寝返らせたい相手に一方的にどんどん高価な贈り物をしまくって、敵に内応してると周囲に疑わせて心身ともにどんどん追い詰めた後に、
    頃合を見計らって甘い言葉で味方に引き込むとかどうですか?」」

全員: しーーーーん。

長可:「あれ?俺、変なこと言った?」

蘭丸:「…い…いえ。…とてもマトモな発言だと思います。」

信忠:「他人への嫌がらせに関してはどこまでも知恵が回るよな。」

信長:「やっと、自分の聴きたい答えを出してくれる人がいたってカンジー。」

蘭丸:「あ、はい。これで全員の裏技発表が終わりました。では、上様、優勝者をお決めくださいませ。」

信長:「……ニヤリ。( ̄ー+ ̄)」

全員:「?!!!」

信長:「今年は皆優勝だ。」

蘭丸:「え?全員の裏技を採用ということでしょうか?」

信長:「そうだ!全員に命ずる、今から敵国で自分の発表した裏技を試してくるのだ!!!」

全員:「ええええええーーっ!!!!そんなムチャクチャなぁ!!!」

信長:「やかましい!早く行かんカァ!!!!」

家康:「拙者!!まんべんなく味噌を塗った馬を松尾山に投げつけるのでござりまするかっ?!!!」

信長:「おうよ!投げつけてこい!」

利家:「おまつは、おふくろの味のみそ汁で私に寝返ってくれるでしょうか。」

信長:「夫婦の間で何かあったんかい!!!」

光秀:「上様には、何があってもこの光秀、一生ついていきまする。」

信長:「……。」

勝家:「直江兼続を寝返らせに行きますが、自分も隣でちょっと仮眠を取りたいので、自分専用の枕を取りに帰ってもよろしいでしょうか?」

信長:「はいはい、何でも好きなもん持っていけ!」

勝家:「『はらぺこアオムシ』も持って行ってよろしいでしょうか。」

信長:「くどいっ!!」

秀吉:「では、上様、若手営業マンのふりして毛利の城で、ピンポンダッシュしてきますだぎゃ!!」

信長:「でも、その前に、スーツにつけた家紋のピンバッヂはずしてね。はいはい、いってらっしゃーい。」

長可:「……敵に贈る高価な贈り物代って、やっぱりめっちゃ自腹なのでしょうか。弟や妹たちをみんな大学まで出してあげたいのでお金がな」

信長:「上様で領収書切ってもらっておけばお金出してあげるから!!!」

信忠:「みなみな、天下布武の為に、頑張ってくるように〜。」

信長:「みな、旅立っていったか…。って、おい、お蘭!お前はシレ〜ッとどこへ行くのだ。」

蘭丸:「自分の部屋に戻っているのですが、何か。」

信長:「お前も儂の命令に従わぬか。」

蘭丸:「ですから部屋に戻ってただちにご命令に従いますよ。
    さーて、今日も色々な他国の家中をひっかきまわして遊ぼうっと。
    うーん、この際だから、パワーアップキットも買っちゃおうかな♪」

信忠:「……何だか、蘭丸どのが一番大がかりそうなので、加勢しようか?」

蘭丸:「いえ。あり難きお言葉なれど、一人プレイ専用なので私ひとりで頑張ります。では御免。」

パタン。


信忠:「ねぇ、父上。」

信長:「何だ。」

信忠:「正月早々、皆にこんなヤバイ事させて、大丈夫でしょうか…。変な考え起こして、家臣たちがみな敵に寝返ったりしませんか。」

信長:「…。」

信忠:「…。」

信長:「味噌食う?」

信忠:「いらない。」


おしまい