ミラクルで8月21日(土)に美作学講座で森家を語らせていただけることになった。
今回はそのために津山にでかけるのだ。 講座の前日に福岡を出発することにした。
福岡の城好きのケイさんにも津山へ同行してもらえることになり、車で朝からでかけた。
九州自動車道の吉志(きし)パーキングエリア上り(北九州市門司区)でしか見れないという悲劇のPA城・寒竹城(※注:森家の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません)を見学した後、中国自動車道を快調に飛ばす。自分たち以外には車はほとんどいない。車間距離は10キロくらいあるかんじだ。
運転はケイさんと交替だったが、運転しないほうは、助手席で2人分のケータイ(私のはiPhoneだけど)を2台手にして、「発見!ニッポンの城めぐり」の「城攻めボタン」を押して出かけた先々に存在する城を落としていくという、形のないものに必死で取り組む任務があった。
ただのお遊びかもしれないが、おかげで自分のいる周辺にどんな城攻めがあるのかが判って、これが多いに役立つこともある。
で、高速も真庭市に近づいたころに、ピコっと「城攻め」ボタンを押して
「勝山城を攻略しました。」 |
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『勝山城(真庭市)を攻略しました。』ということになった。
勝山城___またの名を高田城。むしろ、私の間では高田城でおなじみの勝山城である。ここは、森家も大変関係の深い城なのにまだ行ったことがない。Σ(゜□゜;
真島郡古城
一、高田山 三浦駿河守貞連 高田村
(森家部分のみ抜粋↓)
同(慶長)八癸卯(1603)年より各務四朗兵衛、これを抱え、
同十四己酉(1609)春より大塚丹後より相続て五代これを抱える。
from『森家先代実録 巻第十八』※原文をわかりやすく読み下し済み。 |
中世に三浦氏によって築城され、以降、その時々の権力者の有力者が城主となってたまには落城していた高田城。森忠政の重臣の各務四郎兵衛そして大塚氏が城番を勤めたとかいうお城。
私が「行く!行く!登る!」と、騒ぎ立てたので、急遽、本物の勝山城へ行くことになり、落合ICから高速を降りた。
ケイさん:「あ、勝山城なら湯郷温泉に行った時に寄ったことある。」
森家しか追わぬ私が行ったことないのに、なんで城ならなんでもいいケイさんがピンポイントで勝山城に寄ったことがあるのだ!!Σ(゜□゜;
と、いう訳で高田城に到着。
しかし、さすが、夏。
城内にはどこもかしこも草が鬱蒼と生い茂り、よくわからない。
そこへ血に飢えた蚊が一斉に襲ってきた。
蚊を両手で追い払いつつの城跡見学で、看板を読むのに立ち止まるのもはばかられる。
もう、デジカメで撮影中のスキにどんどん蚊がとまってくる。
右手の甲をふと見れば、蚊が4匹止まって血を吸っていた。まるで、バーカウンターのごとくに人の手に4匹がきれいに一列に並んでいる。
パーン!!
続いて麓に下りていけば打って変わって美しく整備されている高田城三の丸遺跡。
整備されすぎて「美しすぎる三の丸」という感じでびっくりだったが、発掘調査をした真庭市教育委員会の説明看板には『十五世紀の三浦氏から継続して十七世紀初頭の森氏の城番までの館跡の一部と推定される。』とあったので、ここも森家スポットかと、丁寧に見学した。
高田城その2 三の丸 |
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高田城三の丸遺跡(一部)
随所随所で細かい説明が施されて
るけど、その説明看板が劣化してよ
く読めなかった(涙) |
で、麓の三の丸において、「あれ?私達、高田城の出丸方面には行ってないよね?」と気づき、もう一回山に登る。先ほどの二の丸、本丸があった山とは隣り合った別の山にあった。
そしてまた蚊に襲われる。ここにも伏兵がいたか!
こんどは両目につっこんでこられて、反射的に閉じた目のまつ毛に蚊がからまってモソモソして恐怖すぎる!…山城攻めにはゴーグルが必要だ。
出丸を回っているうちに、もう汗も噴き出てぐだぐだ。
竪堀などをもっとじっくりと見極めたかったけど、蚊にさされまくってケイさんも私も腕がボコボコでひどい状態だし、私に至っては蚊の刺された跡にいちいち爪でバッテンを刻んでいったので腕がウロコ模様で気持ち悪い。ゆっくりしきれずに退散するように山を降りた。
高田城(勝山城)その3 出丸 |
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カンカン井戸
「井戸は抜け道で西側の町裏へ続くと言われ
ているがあり得ない。」という看板があった。 |
出丸跡
なんか建ってる〜!!
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汗だくの状態で、同じ真庭市の真賀温泉(まがおんせん)に行った。
真賀温泉館にある「幕湯」というのが、森忠政が『幕を張って入った温泉』だと伝わる。
こちらの温泉について、高速道路のサービスエリアからすでに問い合わせの電話を入れていた。そして「幕湯は混浴ですよ。」と念を押されていた。「森忠政はそんな人じゃなかとです!」
と、叫んでみたくなっても(意味不明)、現在の幕湯は混浴なのだ。
混浴であろうが、それでも私は森忠政が入った「幕湯」に入りたいのだ。
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ようこそ真賀温泉
幕湯のあるのは、真賀温泉館 |
真賀温泉館に到着し、幕湯を確認。
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あこがれの幕湯
ただし混浴。 |
神々に祈りつつ、のれんをめくって内部の様子をみれば、男の人たちが3人も湯に入っていたのである。しかも全員が裸だったのだ。きゃあ〜!!!
加えて、幕湯の風呂は予想外なほどの狭い空間だった。
だめだ、いざ現実を目の前にするとあの人たちの前で全裸で入ってゆく勇気がない…。幕湯が東京ドーム2つ分くらいの大きさでの男3人入浴中なら私も何とか片隅で入る勇気も出ようが、現実は5人くらいで満員御礼な感じのお風呂だったので、私が入ったら絶対に存在を気づかれてしまうのではないだろうか…。気づかれずに入る方法はないものか。
折角来たのだし、しばらくは彼らがあがるのを待って幕湯に入ろうとしていたところ、温泉館の方が心配して声をかけてくださり、「隣の家族風呂も、幕湯の源泉の湯と穴でつながっていますよ。」とのこと。
私は、それでも幕湯に入りたいのです。と粘っていたが、次から次へとおじさんが幕湯に入りにくる。
Σ(T□T;神様!
私はふがいなくも隣りの家族風呂に入り、隣の忠政ゆかりの幕湯からやって来る湯を精一杯に吸収した。
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真賀温泉の家族風呂
(忠政ゆかりの幕湯の隣)
幕湯の源泉と穴ポコ続きのいい湯
でした。 |
いつか幕湯リベンジしてやるんだ!
津山市に入り、ホルモンうどんを食べて、津山城至近距離のホテルにチェックイン。
もちろん、iPhoneで津山城も攻略した。
「津山城を攻略しました。」 |
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