津山城の鐘を鳴らしに行く旅
2007年11月24日 in 彦根・大阪
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森家の敵クリップ・クリップ・ クリップ・クリップ〜♪ |
■ 彦根 ■ 森忠政レッド VS. 井伊の赤備え | ||||||||||||||||||||||||||
旅に出る前に腰をやってしまった私。 痛みが楽になるように整骨院でテーピングをしてもらって、夜行バスに乗りこみ京都駅に降り立つ。そこからJR琵琶湖腺に乗って彦根駅へ向かう。行きがけの車窓から見える安土山を恋しく思いながらも下車することなく一路彦根へ。 彦根駅に着くと井伊直政ブロンズ像が馬上から迎えてくれる。
もうひとつの念願だった彦根城の馬屋(この前は見ることができなかった)の中にも入ることができた。城内に入ってひこにゃんの登場時間をチェックしておいてから合間に彦根城博物館の特別展「戦国から泰平の世へ −井伊直政から直孝の時代−」を見て過ごす。井伊家と言えば、若くて美しい森長可を撃ち殺した事で大変有名な名家である(私の脳内環境)。
思いっきり童心に帰って子供たちと一緒に「ひこにゃん、ひこにゃああん〜!!!」
あまりの可愛らしさに、シャッター切りっぱなし。
玄宮園を去って城下町を歩く。お腹を空かせつつも、史跡めぐりの時間を惜しんでそのまま歩き続ける。戦国グッズ専門店の「しょうぶ屋」さんに行った時に、津山から折り返しの電話が入って、起請文の詳しい内容を説明する。 |
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■ 大阪 ■ あの鐘を鳴らすのは、あなーたー♪ | ||||||||||||||||||||||||||
JRに乗って、ほどなく爆睡してしまっていた。運良く、次の目的地の大阪に近づいた頃に目が覚め、寝ぼけつつ、車内アナウンスを聴く。 裏声アナウンス:「次は、新大阪、新大阪です。新幹線・阪急電車にお乗り換えの…あ!…………お客様は次でお降りください。ブチッ!」 Σ(゚□゚; 何?ちょ!!! 阪急電車ってJR大阪駅ではなくてJR新大阪駅で乗り換えするの?阪急電車に乗り換えなくてはならない私はアナウンスに混乱。新大阪駅に着くと慌てて降りてしまった。 改札口の駅員:「いや、阪急電車でしたら、大阪駅まで出たほうがいいですよ。」 (ー皿ー;) くっ…あのアナウンスの人を恨む。 JR大阪駅に出て、阪急電車に乗りかえる。中津駅を降りるとすぐに目的地の「南蛮文化館」が見えてくるハズが、高層ビルの数々に圧倒されて地図を持っていながらも道に迷う。閉館時間(4:00pm)が押し迫っているので焦る焦る…。 南蛮文化館は工事中のトラックに入り口を塞がれていた形になって完全に死角になっていた。ここは年に5月と11月の各10日間しか開館しないという大変レアな個人のミュージアムだ。ここには何と、森忠政の築いた津山城に吊るしてあった鐘が所蔵してある。私は今年5月に行こうと思って行けずじまいだったので、この数ヵ月、実にこの日が待ち長かった。 ワクワクしながらエントランスに入った瞬間、眼前に津山城の鐘が吊るしてあった。いきなりかい!!!しかも、解説無しかい!!!抱きしめっ!!! 森忠政は美作国に津山城を築城するにあたり、豊前国小倉城の縄張りをパクろうとしてあっさり細川家(小倉城主)にバレたのだが、許してもらえたらしく、津山城完成の折には細川家からこの鐘をお祝いにもらった。そしてこの鐘は忠政の時代からずっと津山城の天守閣の最上階に吊るされていた。最上階は四方の戸が開け放たれて、この鐘が見えるようにしてあったという。 カーーーーン。 カーーーーーン。 カーーーーーーーンン。 津山城の鐘を鳴らして、忠政が聴いた音色を私も聴くことができたこの幸せ。 かぶってみても楽しいだろう。 カーン。 カーーーーーンン。 カーーーーーーーーーーンン。
文化館の閉館後に、再び阪急電車に乗り、服部駅に移動。
そこから徒歩で近所の今西氏屋敷に。大変に立派な門構えだった。戦国時代にはお堀もめぐらしてあったようだ。そしてなんと中にはまだ江戸期の屋敷が現存しているらしい。屋敷と一緒に南郷春日神社までもあるとのこと。門は閉ざされていたので入り口が他にないかと裏に回ってみたところ、内部にいた犬(複数)にものすごく吠え立てられて、ビビって逃げ出した。
日没までをこの界隈で過ごしてから大阪駅に戻る。 |