惣兵衛尉勲功(そうべいじょう いさほし)
森惣兵衛可政どのは、森可成の弟にして、森長可の年下の叔父上。
しかし長可にぶち切れる事があり、怒りのままに姉の於鍋と森家を出ていった。
ついに終生、この叔父と甥っ子は仲直りすることはなかった。(よく つっぱしる一族だこと・・・。)
その後、戦で長可を失い、宗家にただ独りの生き残りの男子となった森忠政が、
血縁の温かさを求めて可政を頼ってきた。
下手にでられれば可愛いばかりの甥、可政は16年ぶりに森宗家の手を取った。
家康の臣となっていた可政は、忠政に勧めて徳川家に急接近させる。
こうして森一族は運命をあやまたずに、巨大な時勢の波を乗り切ったのだった。
忠政が津山藩主になってまもなく、重臣たちが刃傷事件で相次いで倒れると、
可政は忠政の乞うままに津山藩へ赴き、忠政を補佐してその生涯を全うした。