花陣幕の夢がたり


 自慢の美しい着物を吊るして

その中で語り合うのが当時の女たち

の優雅な愉しみ。


 色とりどりの花と鳥の陣幕に

守られて成長した森家の娘達は、

まさに嫁いだ時より守る者に変わり

乱世を強く確かに生きぬいた。


その美しき一生は、

花鳥風月の世界によく映える。