織田家家臣団お花見

信長:「おう、蘭丸よぅ。今年の花見のお楽しみはなんだ。」

蘭丸:「との。反町たかぴー風低音ボイズでお話めされると、皆が話しを聞き取れませぬ。」

秀吉:「殿のあたまに桜が刺さってるだぎゃー。」

蘭丸:「今回は、家康どのをお迎えして、”花よりダンゴスペシャル”クッキンググランプリ
    でございます!」

光秀:(独白)「今回こそは有終の美を飾り、明智株式会社を建てるでござる。」

長可:「俺もこの日のために練習したのだ。」

利家:「それは先日の城下町のボヤ騒ぎとは関係ないでござるよな?」

勝家:「ああ、あれには驚いたなあ.暗黒の煙にのってすさまじい香りが森家の屋敷の方から、、、。」

蘭丸:「さあ私語はおあとになさって一番手は羽柴どのどうぞ!

秀吉:「黄金のだし巻たまご!食材の卵は宣教師に提供いただいた南蛮卵でござる!」

信長:「うめ。つーか、金箔じゃま。ぺっ!」

利家:「何の卵でござるか?金箔じゃま。ぺっ!」

秀吉:「ニワトリ。ぺっ!」

家康:「秀吉殿にしては普通の選択。ごくっ。」

秀吉:「でもダシはナメクジの涙と、バッタの腹を押さえたら口からでてきた汁。」

(>3<)==3 ブファー

長可:「わははははははは。みんな吐いてやがる。わはははは。」

蘭丸:「笑うな。」

秀吉:「ポルトガルでは高級ダシでござるよ。」

利家:「それって宣教師に騙されているのでは???」

蘭丸:「さてお口直しに、前田さまのお料理を」

利家:「森永ビスケット〜!!!!!CMにでて4年、朝とか結構食べてますよ、、、むむ?
    なんですか皆さまのその冷ややかな目は?蘭丸どのまで宗男を見るような目つきで!」

蘭丸:「この目つきは生まれつきです。」

光秀:「この程度のレベルでは今回拙者が楽勝なのでは?こりゃあ、本当に坂本に
    株式会社設立いけるのでは?」

家康:「利家殿、その板切れみたいなものをそのまま食すのかな?」

利家:「このビスケットを石で砕いて空にばらまくっ!人はこれを撒き餌と呼ぶ!てえぃ!」

光秀:「空にばらまくって、拙者にストレートで投げつけてるではござらぬかっ!」

信長:「あ、鳥が食べに来た。おお、おお、光秀をつついて攻撃しておるわ。勇敢じゃのう。
    餌を横取りされたと思うたか、はっはっはっ。」

長可:「あははははは!」

蘭丸:「だから兄上は笑っちゃいけませんてば。。。」

利家:「その鳥を矢で射ます!明智殿以外お下がりくだされ!それっ!」

ドスッ!!!

勝家:「おお、鳥に命中。」

秀吉:「明智殿?どうかなさったでごさるか?顔が真っ青でござるよ。」

利家:「この食材を使った鳥サラダをご披露するでござる。まず、羽をむしります。
    今日は時間が無いのであらかじめ羽をむしった鳥をご用意しました。」 

家康:「じゃあさっきのパフォーマンスは何だったのだ。」

利家:「そして、羽をむしった鳥を半刻ダシにつけます。今日は時間がないのであらかじめ漬けた
    ものを用意しました。そして、肉の中に野菜を詰め込みます。今日は時間がないので、あ
    らかじめ野菜をつめこんだものを用意しました。そして、この肉に塩をまぶして半刻冷やし
    ます。今日は時」

信長:「おい。できあがりが用意してあるんだろう!
      とっとと そいつをだせ。


蘭丸:「はーい、おひとかた 桜の木に磔になりました。では、柴田どの、どぞ!」

勝家:「これが男の手料理!究極の味噌煮込み!!!」

信長:「味噌煮込みって、、何の味噌煮込みじゃ?なにが入っておる?」

    (*・・*)

家康:「なぜ赤くなるのでござるか?柴田どの?」

    (*=_=*)

秀吉:「だから何故赤くなるのでござるよ。」

信長:「誰ぞ、毒味をせよ。」

光秀:(日ごろのうっぷんをはらすチャンス!)「長可どの、お手前いきなされよ。美味しそうでは
    ござらぬか。」

長可:「食ってよいのなら、遠慮無く 俺からいただきます。」

光秀:「くかかかか。」    

長可:「もぐもぐもぐ。あ、これはうまい。もしやこれは中国のお坊さんも垣根を飛び越えて食べに
    来るというファッチューチョンという中華スープでは?!」

勝家:「だから味噌煮込みだってば。」

家康:「美味いでござるなあ。おふくろの味と言うか。」

信長:「勝家、初の優勝候補だな。」

    (*・・*

光秀:(独白)『勝家どののくせになぜ順調なのだ。見損なったぞ、勝家どの(ーー;)』

勝家:「あ、ちなみにみなさんの味噌煮込みにプレゼントがはいっています。」

蘭丸:「あ、、、、。舌になにかが当りましたよ、、。これって、金の塊?」

勝家:「いつも初々しくて元気はつらつの蘭丸どのにプレゼントでござる。」

蘭丸:「ではこれで城を買わせていただきます。」

勝家:「いや、そこまでは無理。」 

秀吉:「蘭丸どの、よかったでござるな。これで山が買い取れますな。」   

勝家:「いや、それも無理。」

家康:「拙者のにもなにか入っているでござる。ゆ、指輪?!」

秀吉:「おらのにはわらじが入っているでござるよ。これははきやすそうだぎゃー。」

利家:「なぜさっきの鳥が浮いているのだ。」

信長:「おい、わしのには何もないが、ハズレがあるのか?」

長可:「俺のにも何も入ってなかった。」

勝家:「おふたかた、きっと飲み下したのでござるな。あーあ、せっかくのダイヤと水銀が、、、。」

光秀:「勝家どの!」

勝家:「はい?」

光秀:「拙者の汁に勝家殿の毛がういてるぅぅぅぅぅ!!!!!!」

勝家:「あ。」


蘭丸:「はい、、とうとう兄の長可の番になってしまいました。」

長可:「実は思いっきり自信があります。このようにマイ包丁まで持っています。」

光秀:「それは太刀だろ。」

長可:「鯛の金山城主風ムニエル!実に美味しそうだから光秀殿から召し上がってくだされ。」

光秀:Σ(゜□゜; 「罠にはまった。。。この男の料理はぜったい危険。死との対話だ。」

長可:「大変だった点は山暮らしで海鮮魚を生まれてはじめて見たので兄弟でフィーバーして
    なかなか調理に踏み込めなかったところです。」

信長:「ほれ光秀、食うてやらぬか。」

光秀:「え?そ、その前に身内に手紙を書かせてくだされ、、、。。」

長可:「あ、そう。じゃあいい。いらぬならいらぬで結構。勝家どのどうぞ毒味を。」

光秀:Σ(゜□゜; 「あ、いや、待たれよ。」

勝家:「これは美味い!!!!!まるで淡雪のような柔らかさと、さわやかな味付けが、舌の
    上で(中略)柑橘系のさわやかさがなんともいえない絶妙さ!!!」

信長:「美味である。これほど美味いものははじめてじゃ。至高の料理人とて頭があがるまい。
    光秀はこの様な美味いものを食わぬとは。」

光秀:「Σ(゜□゜; いいえ、この光秀、いただかぬとはもうしておりませぬ。いただきますよ。」

家康:「あまりの美味しさにもうみなで食べちゃいましたでござる。優勝者はもう文句のつけよ
    うがないでござるな。」

蘭丸:「まだ上様と光秀どののお料理が残っておりますよ。」

信長:「わしのはデザートじゃ。お蘭。先にいけ。」

蘭丸:「あ、、、。えーと、、、。」

光秀:「あ、えーとあの、蘭丸どのの手料理、拙者からいただいてよろしいですかな?
     いただきますぞ。」

蘭丸:(*・・*)

秀吉:「なぜ青くなるのでござる!」

光秀:「ごくっ。うぎゃああああああああああああ!!!!!!!!!」

利家:「み、光秀どの?!ああ、のどをかきむしりながら転げまわってる。果たして美味しい
    のか、まずいのか?教えてくだされ光秀殿。」

信長:「まずいんだろ。」

秀吉:「そりゃ何料理だぎゃ?」

蘭丸:「いのぶーどんどこ丼です。」

信長:「なんじゃ、そりゃ。」

長可:「こいつは自分の料理を自分で味見をできないほどに味に自信がありません。つーか、
    よく分からないのにやたらキノコを調味料に使いたがって、家族にも、家臣にも味見をし
    てもらえず、すねてペットのカブト虫に食わせようとしたところ、カブト虫は剃髪して出家し
    ました。」

秀吉:「カブト虫?カブト虫がそんなに思いつめるほどまずいのきゃぁ?」

蘭丸:「いえ、私も含めて皆、単なる食わず嫌いですよ。本当は美味しいはずですよ。」

信長:「こんなひでえ料理をみんなに出そうとしやがって。」

長可:「しかし、身内が申すのも何ですが、こいつは材料調達のために自然破壊まで繰り返し、
    今までこいつを慕っていた娘たちがしまいには呪いの言葉を吐くほどの悪臭をご近所に
    流してまで美味しい料理を作る努力をしたのです。」

蘭丸:「兄弟といえど ぜんぜんかばってくれてないし。」

信長:「光秀には気の毒なことじゃ。そちにわしのデザートを食わせてしんぜる。はりきりうさぎ
    さんのときめきプリンじゃ。ほれ、口をおあけ。」

光秀:「と、との、、(涙)もぐもぐもぐ。お、、、美味しゅうございます。(感涙)」

長可:「つーか、さっきのショックでもう舌も感覚なかろうて。」

利家:「明智殿の涙、血が混じっていますよ。」

蘭丸:「ギャラリーは静かにしてくれませんか。」

光秀:「ああ、上様の料理の美味しさといったら、、。しかもそのプリンの金箔塗りの器、風流な器で
    ござるな。食にこだわるものは器にもこだわる、さすが上様。その器は一体どこのもので?」

信長:「この器、浅井長政。」

    お花見おわり