織田家家臣団新年会2008
蘭丸:「みなさま、あけましておめでとうございます。」
信長:「そこ!お蘭!のんびりすんな!!!ちゃんと、身体を動かさんカッ!!!」
秀吉:「いっち!に!ほれ、いち、にぃ、さん、ハイッ!!!」
勝家:「ほれ、お蘭どのも、いち、にぃ、さん、ハイッ!」
利家:「回転して、蹴りッ!回転して、蹴りッ!」
信長:「ワシが開発してしもうたこの軍隊方式の運動は、短期間で極めて不健康に痩せられると忍者の間でも
大評判、近頃では一揆軍の間でも採用され、皆、どんどん力尽きて滅亡寸前!!これをこなせるのは、
天下広しと言えどもワシ一人だけである!!!」
秀吉:「イエッ、サー!!!」
信長:「この運動を1週間続ければ、柱のカドに足の小指を打ちつけても、まったく平気な身体になれるのじゃ!」
「こらぁ!猿!!1秒に16回も跳ね上がる奴があるか!!ここは15回に押さえておくものじゃ!無茶するな。」
秀吉:「ウッキー!!!」
家康:「ひぃ、ひぃ、ふぅ、はぁ、ぜい、ぜい……わ…わし…もう…!!!」
利家:「ああっ、家康どの!家康どのが力尽きて部屋の外へ転がって行きました!」
勝家:「階段で勢いよくバウンズしてる!」
蘭丸:「拾ってこよ。」
信長:「ちくしょう、家康もお蘭も逃げおって。はや2名も脱落…
あやつら一生、柱のカドに小指を打ちつけ続ける気か。」
勝家:「それにつけても、長可どのは、平然とやってのけておりますな。さすがは若いだけのことはある。」
長可:「10分間ですでにアゴの割れ目を実感。」
信忠:「ム!運動がぬるいという奴は、この信チューバンドを使うとよいのだ!この信チューバンドは(中略)なのだ。」
長可:「あの…このバンドのもう片一方が、城の窓から出ておりますが。」
信長:「おうよ!もう片一方から一揆軍とおなじ負荷をかけておるのじゃ。」
長可:「引っ張ってみよう。うぉおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ガタン、ガタン、バスン、ドスン!
利家:「信チューバンドの先に何かでかい人影が引きずられている!!!!長可どの、勢いよく引っ張りすぎ!!
うわっ、飛んでくる!!!」
光秀:「うぎゃあああああああああ〜!!!!ドーーーーーーンン!!!」
秀吉:「あれ!光秀どのじゃん、あけおめ!!!」
利家:「新年会不参加と思ったら、飛んで来たのね、あけおめ!!」
勝家:「なんで、びしょ濡れで、材木持ってピラニアに頭かじられてんの?ことよろ!!」
光秀:「知らん!!!
新年会に出かけようとしていたのに、坂本城の柱にこの太ヒモが勝手に結びつけられておったので、
半日がかりで必死にほどいていたら、一緒に引っ張られて、拙者、琵琶湖の水面を腹スケートして、
気がつけばここに!」
信忠:「あーあ、せっかくの狩野派デザイン信チューバンドが台無し…。」
長可:「どんだけ長いバンドなんだよ!」
蘭丸:「さて、準備運動も終ったことですし、本番まいりましょうか。」
信長:「ちなみに、さきほどの運動を4冊の書物(日本語字幕付き)に収めて新発売じゃ。
たった4冊で、ワシの開発した運動のすべてがわかるすぐれものぞ。4冊!たった、4冊!!
それで明日から世界が変わるのじゃ。
みな、それなりにお金持ちなので4万セットずつ購入のこと。」
蘭丸:「みなさん、バテちゃってますよ。家康どのなんてクチがミッフィーちゃん状態です。」
家康:「('OxO;)本当はタヌキなんだけど、今日はミッフィーでもゆるしてね…。」
信長:「今年の出し物は何じゃ。」
蘭丸:「今回は、のんびり、腕相撲大会〜!!!!私、徹夜で組み合わせ抽選のアミダクジ作りました!!!」
信長:「…全然、徹夜するほどのことでもないじゃん。」
秀吉:「うでずもう…拙者はもう、疲れて腕がガクガクでござる…冷凍マグロ・なりきり大会にいたしませぬか。」
勝家:「拙者も、それ、賛成。」
利家:「では、皆、上様の御前で冷凍マグロ致そうではないか。」
長可:「よし。勢いよく安土城の回廊をすべるぞ。」
家康:「しかし、光秀どのだけは、腐った鯛のモノマネをして、上様にドツカレたいのではござらぬか?」
利家:「え?鯛???光秀どのだけは、一人だけ白身魚になりたいって??!」
秀吉:「え?白身魚??それって自分が源氏の子孫だから”白旗”とかいう意味もアリ?」
勝家:「白旗の源氏に対して、赤身の冷凍マグロは平家の旗印のよし。
嫌なのでござるか、上様のご先祖の平家が。平家の赤が!!!」
蘭丸:「冷凍マグロは平家の旗印ではないと思いますが…。」
光秀:「い…いや、拙者はさきほどから一言も言ってござらぬ…何故にそんな…。」
信長:「お前ら、勝手に進行するな!!!予定通りにバキバキ腕相撲大会するぞ!!!」
蘭丸:「組み合わせ抽選のアミダクジ!大長編巻物全4巻に致しました!みてくださいよ、
この気の遠くなるほど横線の細かいアミダクジ!!横線は全部で1582本入れました!」
(※信長公認「天下一」ブランド申請中)
信長:「よっしゃ!光秀、まずはワシと腕相撲じゃ!!」
蘭丸:「あの…アミダクジ…。」
光秀:「…はっ、腕を出しま…上様!!!上様それは腕相撲じゃなくて、普通のスモー!ぎゃあああああ!!!」
信長:「ワハハハハハハ!!!光秀、みよ、この国が、この日本の国のすべてがワシの土俵じゃ!!!!!」
ちょっとワシ、光秀を土俵の外(日本海)にはみ出さすまで、出張ってくるわ!
留守の間、みな、ワシが開発してしもうた運動に励めよ!!!
蘭丸:「上様、待って!!!!今からでも遅くございませぬ、アミダクジを!!!待って!!!
グハッ!!!!柱のカドに小指をぶつけてしま…△‰★…っううう(激痛)!!!!」
家康:「あーあ、光秀どのの両腹をつかみつつ…上様はホントに城を出ていかれた」
利家:「あの二人の相撲ぶり、情熱のアルゼンチンタンゴのようだ…。」
長可:「この場で張り倒しとけば、すぐに土がつけられたのに…。」
利家:「お蘭どの、追いかけて行く時にとっさに上様発行の運動本を大量に担いで行ったが…。」
勝家:「道中で売る気かな?」
利家:「道中で売る気でござろうな。あの子の販売ノルマは大名並みらしいから。」
秀吉:「…はぁ、新年会が中断したでござる。」
「仕方ない。では、残った面子で、冷凍マグロになりきりで上様のお戻りを待つだぎゃ!」
一同:「おう!!!」
勝家:「-------(凍)-----」
利家:「---------(凍)-----」
家康:「---------(腹)--------」
秀吉:「--------(凍)--------」
長可:「------------------ペチペチ。」
信忠:「そこ!!!冷凍マグロのくせにヒレを見せない!動かさない!!!」
長可:「----------(凍)---------」
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