いつもここからA:「アルゴリズムこうしーん!」
いつもここからB:「アルゴリズムこうしーん!今日は、織田家のみなさんといっしょ!」
いっぽすすんで まえならえ〜♪ いっぽすすんで えらいひと♪
蘭丸:「さすが上様、えらいひとっぽいですね!」
ひっくりかえって ぺこりんこ♪ よこにあるいて きょろきょろ♪
勝家:「あ、光秀どの、ゲンコツが当たりましたな。すみませぬ。」
ちょっとここらで ひらおよぎ♪
利家:「あ、光秀どの、エルボーツイストしてすみませぬ。」
蘭丸:「兄上、それはひらおよぎではなくって、腕ひしぎ逆十字固めでしょ。光秀どの、構えないでいいです!て、私に技をかける気…ぎゃぁあああ!」
ちょっとしゃがんで くりひろい♪
家康:「くりひろいは、素手にて行なうと針が刺さり、危険に候。 馬に乗りて、ひずめで栗を踏み割り、粉々にすることが肝要に候。」
くうきいれます シュウシュウ♪ くうきがはいって ピュウピュウ♪
秀吉:「信忠どの、恥じらいを捨ててもっと手をパタパタさせるでござる!」
そろそろ おわりかな♪ そろそろ おわりかな♪ おわり♪
信長:「でも運動量足りないから今から琵琶湖対岸までこのまま早駆け〜!!!」
蘭丸:「はぁっ!はぁっ!さて、ひと運動できたことですし、
みなさまあけましておめでとうございます。今年もやってまいりました、新年会。げほっ。」
信長:「心なしか、みなボロボロよの。さて、今年の出し物はなんじゃ。」
蘭丸:「はい、みなさま、今年は”信ちゃんの仮装大将コンテスト!”みなさんさっそく仮装してのご参加どうもありがとうございます!」
信長:「お前は何ゆえウズラに変装してるんかい。」
蘭丸:「ええっ!これ、思いっきり”鶴”です。見てくださいよ、羽が真白いじゃないですか!」
信長:「鶴というなら頭を赤く塗っとけ。だれぞ、朱漆を持て。」
利家:「いかん。シャモ鍋が食べたくなってきた。」
蘭丸:「だから鶴ですってば!」
信忠:「蘭丸どの、タマゴ産んでみせておくれ。」
蘭丸: ポコッ!
信長:「おい、ものども。審査員長のわしの仮装は何か聴かんかい。」
勝家:「…上様は、何に仮装されていらっしゃるのですか・・・?」
信長:「軍艦。しかも、本物の鉄甲を巻きつけておる。」
利家:「危うく鋼のカマボコなのかと尋ねてしまうところでした・・・・上様は実際に水に浮いたりするのですか?」
信長:「水に入ればたちまち沈むし、地上でも転ぶと2度と起きあがれぬ。命がけの一大芸。」
蘭丸:「上様は何に関しても全力投球ですね!さて、お次は、光秀どのの仮装は、えと…それは・・・?」
光秀:「桔梗の花の精でござる!桔梗のオシベやメシベ、花粉までを再現いたした。」
蘭丸: ポコッ!
利家:「お蘭どの、興奮するでないぞ。」
信忠:「何をなさる、父上!!桔梗の蜜を吸ってはなりませぬ!」
秀吉:「拙者は、光秀殿に変装中。特徴はきんか頭。」
利家:「拙者も、光秀殿に変装中。特徴はきんか頭。」
家康:「拙者も、光秀殿に変装中。特徴はぎんが頭。」
信長:「……………で、あるか。」
長可:「なんか・・・もうお腹いっぱい。」
光秀:「そういう長可どのはヤマタノオロチの格好でござるか?よき男ぶりでござるな。」
秀吉:「そういう長可どのはヤマタノオロチの格好でござるか?よき男ぶりでござるな。」
利家:「そういう長可どのはヤマタノオロチの格好でござるか?よき男ぶりでござるな。」
家康:「そういう長可どのはヤマタノオロチの格好でござるか?よき八丁味噌ぶりでござるな。」
信長:「なんか、このおっさん達、すっげーイライラするのぅ。」
長可:「本当は琵琶湖に変装しようとしたのに、よく判らない陰謀により嫁に衣装をすりかえられて、このようにあいなり申した。」
秀吉:「みたかったなぁ、長可殿の琵琶湖姿。」
勝家:「…それがどんな衣装だったのか気になるところではある。」
家康:「わしも三河の職人にタヌキのポン吉くん着ぐるみを作らせたが、タヌキがタヌキの着ぐるみを着るくらいなら、素でタヌキと
言い張れと、家臣らに一揆を陽動されそうになり申した。しかたなしに光秀殿に変装中。」
光秀:「しかたなしとな…。」
蘭丸:「ああっ!光秀どの!頭をもたげると花粉が畳の上に落ちてしまいます!!もちこたえて光秀どの!!」
利家:「拙者も、幼名の犬千代にかけて犬に変装しようとしました。あまりに愛らしく変装できたゆえ、調子に乗って『今日のわんこ』の
北陸オーディションに行くも落選。しばらくは落ちこんでおりましたが、元気に立ち直って、しかたなく光秀殿に変装中!」
蘭丸:「ああ…花粉がばさっと畳に落ちてしまいました…。花粉って掃除が大変なのに・・・。」
秀吉:「あいやー、光秀どの、拙者は大喜びで光秀殿に変装したでござるよ!見てくだされ、この紫色のおちょぼぐち!!」
光秀:「この光秀がエロ秀吉に変装されることもまた遺憾なり。」
蘭丸:「元気を出してください。秀吉殿は上半身だけなら、とてもいいかたですよ。」
勝家:「やれやれ、蘭丸どののダチョウといい、上様の漁船といい、はたまた光秀どのの薔薇といい…。
いやはや、ごく普通にお稚児さんに仮装してきてしまった自分がなんだかここではアホっぽく見えてまいりましたな。」
信忠:「はは、気に止むでない。それを言うなら私とて普通にスサノオの仮装であるよ。」
勝家:「お互い、かなり普通すぎましたな、あっはっは!!!」
長可:「稲妻オロチビーム!!!」
秀吉:「あ、勝家どのが焦げた。焼け稚児ならまだ許せるでござる。」
蘭丸:「上様、光秀どのに受粉しないでください!!あ、あ、あ、花の中に もぐりこまないで!!
あーあー、軍艦の船首が光秀どのにくいこんでいますよ!」
信長:「くしゅん!あ、どうしよう、花粉症になったみたい。くしゅん!!!どたっ。」
長可:「上様座礁??!!上様!!大丈夫にござりますか?」
秀吉:「上様、大丈夫にござりますか?!」
利家:「上様、大丈夫にござりますか?!」
家康:「上様、太夫にござりまするか?!」
信長:「二度と起き上がれぬだけじゃ、大事ない。」
秀吉:「上様の重い船体が光秀どのの上にずしりと乗っかっているだぎゃー。」
信長:「やや!いたいけな桔梗の花を手折ってしもうた。」
家康:「手折るというよりも光秀どのは畳にめりこんでいるでござるよ。」
信長:「でも、この見事な咲かせっぷり、うーん、間違えなく光秀優勝だの。あ、わし、プレーオフとかしないからね。」
蘭丸:「ああ、今年も光秀どのは強い!他をぬきんでて光秀どの優勝〜!!!」
光秀:「…あ、ありがたき幸せ。」
信長:「畳にめりこむほど嬉しいのか。」
蘭丸:「上様、花粉まみれでウニの軍艦巻きみたいですよ。」
秀吉:「ありがたき幸せ。」
利家:「ありがたき幸せ。」
家康:「ありがたき辛さ。」
信長:「お蘭、賞品を持て!!」
蘭丸:「はっ!賞品はリクエスト投票によって”光秀くん仮装セット完全版”に決定いたしました。光秀どの、これでいつでも変装可能ですよ!」
秀吉:「それに一票入れたのはわし!!」
利家:「それに一票入れたのはわし!!」
家康:「それに一票入れたのたわし!!」
信長:「光秀に仮装する光秀。よきかな、よきかな♪」
光秀: ププォーーー!!!プシューン!!プシューン!プシューン!!
蘭丸:「あ、桔梗のタネが飛び出した。危ね!」
長可:「おまえ、もっと巧く締めろよー。」
ポコッ!
秀吉:「おしまい。」
利家:「おしまい。」
家康:「おしろい。」
新年会おひらき